abbr 要素

4.5.9 abbr 要素

カテゴリー:
フロー・コンテント
フレージング・コンテント
パルパブル・コンテント
この要素を使うことができるコンテキスト:
フレージング・コンテントが期待される場所
コンテントモデル:
フレージング・コンテント
コンテント属性:
グローバル属性
また、title 属性は、この要素上では、特別なセマンティクスを持ちます。
text/html におけるタグの省略:
どちらのタグも省略できません。
指定可能な ARIA role 属性 の値:
あらゆるロールの値
指定可能な ARIA ステートとプロパティ属性:
グローバル aria-* 属性
許可ロールに該当する aria-* 属性
DOM インタフェース:
HTMLElement を使う。

abbr 要素は、略称や頭字語を表します。オプションでその正式名称を加えることができます。title 属性を使って、その略称の正式名称を指定することができます。この属性が指定されるなら、略称の正式名称を含めなければいけません。それ以外のものを含めてはいけません。

以下の段落は、abbr 要素を使ってマークアップされた略称を含んでいます。この段落では、"Web Hypertext Application Technology Working Group" という用語が定義されています。

<p><dfn id=whatwg><abbr
title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr></dfn>
は、ウェブ製作者がワールドワイドウェブでアプリケーションを
書いて広められるよう設計された新たな技術を開発したいと考えて
いるウェブブラウザーベンダーや関心を持つ人々との緩い非公式な
共同研究です。</p>

次のような書き方もできるでしょう:

<p><dfn id=whatwg>Web Hypertext Application Technology
Working Group</dfn> (<abbr
title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr>)
は、ウェブ製作者がワールドワイドウェブでアプリケーションを
書いて広められるよう設計された新たな技術を開発したいと考えて
いるウェブブラウザーベンダーや関心を持つ人々との緩い非公式な
共同研究です。</p>

この段落には略語が 2 つあります。どうして一方だけが定義されているのかに注目してください。もう一方には、その略語の正式名称がなく、abbr 要素を使っていません。

<p>
<abbr title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr>
は、2004 年に HTML5 の作業を開始しました。</p>

この段落は、略称をその定義にリンクしています。

<p><a href="#whatwg"><abbr
title="Web Hypertext Application Technology Working Group">WHATWG</abbr></a>
のコミュニティには、アジアからの意見があまり寄せられていません。</p>

この段落は、正式名称を指定せずに略称をマークアップしています。略称用のスタイル(例:スモールキャピタル)を適用する際のフックとして使っているのかもしれません。

<p>Philip` and Dashiva both denied that they were going to
get the issue counts from past revisions of the specification to
backfill the <abbr>WHATWG</abbr> issue graph.</p>

略称が複数形だった場合、その略称の正式名称の文法的な数(複数形と単数形)は、その要素のコンテンツの文法的な数と一致しなければいけません。

この例では、複数形の s がこの要素の外側にあります。そのため、その正式名称は単数形になります:

<p>Two <abbr title="Working Group">WG</abbr>s worked on
this specification: the <abbr>WHATWG</abbr> and the
<abbr>HTMLWG</abbr>.</p>

この例では、複数形の s がこの要素の内側にあります。そのため、この正式名称も複数形になります:

<p>Two <abbr title="Working Groups">WGs</abbr> worked on
this specification: the <abbr>WHATWG</abbr> and the
<abbr>HTMLWG</abbr>.</p>

略称は、必ずしも、この要素を使ってマークアップしなければいけないわけではありません。この要素は、次の場合において、役に立つと考えられています:

  • ウェブ制作者が略称に正式名称を指定したい場合。インラインに正式名称を含める(例:丸括弧の中)代わりに、title 属性を伴う abbr 要素を使うことができます。
  • ドキュメントの読者にあまり知られていないような略称を使いたい場合。ウェブ制作者は、title 属性を持った abbr 要素を使って略称をマークアップするか、もしくは、その略称が初めて使われるテキストの中にインラインで正式名称を含めることが推奨されます。
  • 意味的に注釈を付ける必要がある略称を使いたい場合。例えば、スタイルシートから識別できるようにして、特定のスタイルを適用したい場合です。その abbr 要素は title 属性を指定せずに使うことができます。

一度、title 属性に正式名称を指定してから、そのドキュメントの中の同じコンテンツに対して title 属性を指定せずに他の abbr 要素を使っても、必ずしも、それが同じ正式名称を持つかのように振る舞うまうわけではありません。すべての abbr 要素は独立しています。


※ 原文:http://www.w3.org/TR/2014/REC-html5-20141028/text-level-semantics.html#the-abbr-element